チャールズ&レイ・イームズ

チャールズ&レイ・イームズ(Charles & Ray Eames)のプロフィールとデザインについて詳しく紹介。

プロフィール・経歴

チャールズ・イームズ / アメリカ(ミズーリ州)
レイ・イームズ / アメリカ(カリフォルニア州)

チャールズ・イームズ / 1907年6月17日 ~ 1978年8月21日
レイ・イームズ / 1912年12月15日 ~ 1988年8月21日

建築、家具、ファブリック、雑貨

チャールズ・イームズは、父親を12歳で亡くして貧しい家庭で育った。1925年、奨学金をもらいワシントン大学に入学し建築を学ぶが、大学の教育に従わず、フランク・ロイド・ライトの建築を慕ったために3年で中退する。1929年に大学で知り合ったキャサリンと結婚し、1930年には友人と建築事務所を設立。また、その年、娘ルシアが誕生。

一方、レイ・カイザーは、アメリカにモダンアートを紹介した画家ハンス・ホフマンの学校に通った。ここでレイは、色と形の関係性を直観的に構造として捉えることを教わった。

クランブルックでの出会い、原点

チャールズの最初の会社はアメリカの大恐慌で失敗に終わったが、1935年に再び、ロバート・ウォルシュ建築事務所を設立する。彼らの作品は、美術学校クランブルック・アカデミーの校長を務める建築家エリエル・サーリネンの目に留まり、同校にチャールズを招聘する。ここで出会った、エリエル・サーリネンの息子エーロ・サーリネンと意気投合し、共同で参加したMoMA(ニューヨーク近代美術館)のコンペで第1席を獲得した。このときの作品が背と座がシェル型で一体成型の、イームズ家具の原点となった。

また、レイは1940年、クランブルック・アカデミーに入学する。MoMAのコンペを手伝う中で互いに惹かれ、1941年5月にキャサリンと離婚したチャールズと翌月に結婚した。そして、新天地カリフォルニアでの活動が始まった。

成型合板に夢をたくして

ロサンゼルスに引っ越してすぐ、成型合板(プライウッド)の造形性の可能性を探る実験に取り掛かった。友人の医者から骨折した足の添え木(レッグ・スプリント)が成型合板で作れないかと依頼を受け、やがてエヴァンス社で軍隊向けにレッグ・スプリントをはじめ、担架や航空機のパーツなど成型合板製のものを製作した。一方、自分たちの椅子づくりも行っていた。

戦争が終結した1945年、成型合板の椅子などを内覧会で披露する。この中にいたMoMA工業デザイン部門ディレクターのエリオット・ノイスはMoMAで『チャールズ・イームズによる新しい家具デザイン』展を開催し、メディアに絶賛されることになる。また、家具会社ハーマンミラー社デザインディレクターのジョージ・ネルソンはイームズ家具の製造権を取得した。

素材を体験する家具

イームズは成型合板だけで終わらせなかった。FRPやワイヤーメッシュの椅子も開発した。共通するのは、素材がむき出しで、素材や工法の特徴がわかりやすいということだった。

1950年代後半からは公共施設など大量受注を受けるようになり、イームズ家具は今でも多くの場所で愛され続けている。

       

ダイニングチェア・ラウンジチェア・オフィスチェアなど

イームズの椅子 1

イームズの椅子 2

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テーブル・ソファー・収納などの

イームズのテーブル

イームズの家具

   

ファブリック・文房具・ポストカードなど

イームズのインテリア・雑貨

EAMES FILMS    イームズ入門―チャールズ&レイ・イームズのデザイン原風景

チャールズ&レイ・イームズについての本・DVD・作品集

イームズの本・DVD・作品集

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