独学で資格試験に一発合格!建築とインテリアの資格試験「独学」術

キッチンスペシャリスト資格試験の勉強法

前ページで立てた学習スケジュールにもとづいた、勉強法です。

学科試験 ― 過去問題を解く

キッチンスペシャリスト資格試験の学科試験対策の基本は、
過去問題を解きながら理解することです。
過去問題については、こちらに詳しい勉強法を書いています。
独学の方法 過去問題の勉強法」をお読みください。

実技試験 ― 数通りの過去問題・練習問題をこなす

キッチンスペシャリスト資格試験の製図には「慣れ」が重要です。
最初は時間オーバーしても良いので、きっちり図面を仕上げましょう。

学科1回目の学習期間の実技の学習

この期間に、まずは一度、試験1回分の図面を完成させます。

まずは前年度の問題を解きながら、自分なりに製図してみましょう。
解答例と見比べて、チェックします。

  • 平面図や展開図で太い線・細い線、実線・破線の使い分けは、適切か?
  • 法規はクリアしているか?
  • 寸法の入れ方は適切か?
  • 扉の開き方向や配管などの表示は、どの程度必要か?
  • ダイニングセットのサイズや配置は適切か? など

また、解答例をトレース(描き写す)して、何を図面に記載すべきかを学習しましょう。

実技の参考書 『キッチンスペシャリストの一番わかりやすいキッチン製図入門』 では
製図方法について詳しくかかれています。
製図に慣れていない方は、前年度の問題を解きながら(トレースしながら)
まずこの本で製図方法を学習してください。

学科2回目以降の学習期間の実技の学習

実技の参考書 『キッチンスペシャリストの一番わかりやすいキッチン製図入門』の
練習問題および実力テストを解きます。
このくらいの数をこなせば、十分、設計・製図に慣れると思います。

(別に過去問題や練習問題を入手できる方は、1週間に1枚程度のペースで図面を描いて、
プランニングと描くことに慣れておきましょう。)

模擬試験を受ける

自分のレベルの確認と不安解消のためには、受験をおすすめします。

キッチンを実際に見る

テキストと問題集だけでは、キッチンのことは十分理解できません。

実際にどのような商品があるのかを知ることと、
実際のものを見たり触れたりすることが重要です。

キッチンメーカー数社のショールームに行きましょう。
カタログをもらいましょう。

これが楽しくて、一番、勉強になるのです。
わざわざ足を運んで学んだことは強く記憶に残ります。

ショールームでのチェックポイント

さまざまな視点で、できるだけ多くの商品に触れましょう。 例えば、

  • 素材はどういうものなのか。 (ステンレスとは?人工大理石とは?)
  • ディテールはどうなっているのか。 (キャビネットの組み方など。)
  • 配管はどうなっているのか。 (キャビネットの奥をのぞいてみる。)
  • どんな動きをするのか。 (引き出しや扉を開けてみる。)
  • どんな金物を使っているのか。 (引き出しのレールや耐震ラッチなど。)
  • 寸法感覚はどうか。 (キッチンの間口、奥行き、高さは何cm?)
  • 使い勝手はどうか。 (使いやすいワークトップの高さはどのくらいか?)
  • 値段はいくらぐらいか。 (高いものと安いものの違いは何か?)

わからないことは遠慮なく、スタッフの人に聞いてみればよいのです。
キッチンスペシャリストの勉強をしていると言えば、色々教えてもらえたり、資料をくれたりもします。

国内の大手キッチンメーカー

キッチンスペシャリスト資格試験対策には、国内メーカーのものを見ることをおすすめします。(JIS規格などと関連するため、海外メーカーではなく、国内メーカーで。)

キッチン専業メーカーと、フローリングなど他商品も扱う総合建材メーカーとでは
異なった考え方で商品がラインナップされています。(すこし余談になりますが。)
上記のリンクからショールームの場所を検索して、ショールームめぐりをしてください。

ショールームが近くになければ、カタログを取り寄せると、様々な情報を得られます。

インテリアコーディネーターの勉強法 のページも参考にしてください。

キッチンスペシャリストを
めざす方におすすめの本 (2)

わが家の自慢の使いやすいキッチン
(LEE Creative Life)

料理と家族が大好きな人々に支持されるキッチンを探る一冊。最新設備のキッチン、収納力のあるキッチン、動線が考えられたキッチンなどの様々な実例を、使い手の考え方とともに紹介します。

キッチンをつくる

デザイナーズ・キッチンの第一人者による、使いやすくてスタイリッシュなキッチン設計のノウハウ。豊富な実例写真と詳細な図面で、住宅設計者やキッチンスペシャリストなどプロ向けの、わかりやすくて美しい、キッチンデザインの教科書にもなっています。

テレンス・コンランのキッチン

世界屈指のデザイナー・コンランが贈る、極上のキッチン。実際的、装飾的、構造的、技術的な要素全てを一つにまとめて、消費者が真に求める空間づくりの方法を伝授。

わたしの台所のつくり方

石黒智子さんのキッチン哲学。家族誰でも使え、暮らしの変化を柔軟に包み込んでくれる台所のつくりかたを、そこで活躍する道具とともに教えます。

家族のキッチン&ダイニング

女性設計者11人による、家族みんなで楽しく使えるキッチンとダイニングの事例集。各家庭の暮らし方に合ったDKプランの例を、豊富なイラスト・間取り図を添えて紹介。

ベルメゾンネット