独学で資格試験に一発合格!建築とインテリアの資格試験「独学」術

ひだまり子の合格体験談

長くなりますが、ひだまり子と資格取得のはなしです。

大学受験が独学術のはじまり

ひだまり子の独学術では、「同じ問題を3回繰り返す」 が鍵となっています。

これを私に教えたのは高校の英語の先生でした。
そういう課題の出し方をされていたのではありません。
その先生が3年生の夏休み前の授業時間に何気なく語ったのです。
「何冊も問題集を解くのではなくて、1冊の問題集を3回やりなさい。」と。

高校は進学校で、1月のセンター試験が終わった頃、高校の授業は終わっていました。
志望大学の2次試験は4科目(数学・化学・物理・英語)で、範囲は膨大です。
塾に通っていなかった私は、自分でなんとか勉強しなければなりません。
どこが勉強不足か考え、参考書を探し、時間配分を考え、…。

自分で選んだ物理の問題集で、基本からやや応用まで学習できてわかりやすい、
いい問題集を持っていました。
1回どおり解いたところで理解はできたのですが、
解き方を覚えなければ、入試では役に立ちません。

このとき思い出したのが、あの英語の先生の「同じ問題を3回繰り返す」でした。
いい問題集だし、他にいろいろ手を出さず、もう一回解いてみようと思ったのです。

2回目、3回目と解くスピードは上がり、実力がついていくことが自分でも感じられます。
「同じ問題を3回繰り返す」意味、
多くの問題を解けばよいわけではないことがわかりました。

そして勉強法も試行錯誤しつつ、試験日を迎えました。

試験直後はダメだったかな~と不安でしたが、結果は合格。
冬のあとには春がやってくるんだと実感したときでした。
自分が望んだ大学で建築を勉強でき、とても楽しく充実した時間となりました。

ちなみに、高校時代に塾や予備校に通っていなかったのは、
高校の授業の予習・復習・宿題をこなすのが精一杯で、塾に行く時間が無かったからです。
2年生まで放課後は部活動に明け暮れていたというのもありますが…。

大学受験から資格試験へ

このサイトで数々の資格を受けたことを書いていますが、
高校時代が今までで一番、勉強に対して努力したときです。

浪人して、こんな勉強を来年もするなんて絶対に嫌だ!
と思うと頑張れました。
今も資格試験前には同じ気持ちになります。

そうやって自分で乗り越えたことが自信となり、
次の資格試験でエネルギーに変わります。
これが続いていくのです。

ただし、大学受験と資格試験は違う、ということに気付きました。

大学受験は難しい学校ほど高いレベルの能力を求められるわけですが、
資格試験は、ある限定された範囲の学ぶべきことを学べばいいんです。

資格試験にも、大学受験なみの努力が強いられるものもあるでしょう。
でも、ほとんどは、大学受験に比べると、はるかに楽なはずです。

私が独学で東大に受かる自信はありませんが、
やる気になれば独学で一級建築士は受かると思います。

資格試験では、理解力よりも努力が必要だということです。
理解力には個人差がありますが、努力するかどうかはその人次第です。

たぶん、東大に受かることよりも、仕事に必要な資格試験に受かることのほうが
社会では重要だと思います。
(東大生は資格試験には受かると思います。カシコイので。)

大学受験は他人との戦い。
資格試験は自分との戦い。

資格が欲しい!と強く思った人は、必ず受かります。

社会人になって

大学を卒業してすぐ、あるインテリア関係のメーカーに就職しました。

社会では、資格試験のようには思いどおりにいかないことばかりです。
超就職氷河期と言われた厳しい時代であったことも、その一因だったと思います。

私は希望の部署へ配属されず、やりたかった仕事をさせてもらえず、
希望していた部署に配属になった同期の女の子を横目で見ながら
本当に悔しい気持ちでいっぱいでした。
自分は雇われている身だから仕方ない、と割り切って働くしかないと思っていた時もありました。

その頃、転職も考えながら、資格をとれば新しい道が開けるかもしれない、という
夢と希望と、自分の興味と、何より会社での悔しさをバネにして
インテリアコーディネーターなどの勉強に励みました。
(大学は建築系の学科だったので建築のことは勉強していましたが、
インテリアのことは知らないことも多かったのです。)

平日は残業もあり、勉強できるのは最大1~2時間。
ノートを広げて問題集を進められるのは毎日ではなく、
通勤の電車内でノートの書き込みを見て復習するだけの日も多かったのです。
休日はランチを兼ねてドトールで勉強し、
飽きたらショールームで実物に触れ、家に帰ってからも勉強。
休日には、平日できなかった分を挽回するために、ひたすら勉強した日もありました。

勉強が嫌になってくるときもあります。
「ここまでやった時間や受験料が無駄になる」
「あと少し頑張れば来年は遊べる」
「あと少し頑張れば資格手当てが1年早くもらえる(=通算して1年分多くもらえる)」
そんなことを思いながら自分を励まし、勉強を続け、資格を手にしました。

その後、人事異動がありました。
希望していた部署で、以前から個人的に好きだった、
某有名インテリアショップの担当をすることになりました。
とても刺激的で、ワクワクする仕事で、いい経験をさせてもらいました。

資格を取得する努力を認めてもらえたのかもしれないと思います。
給料にも資格手当がつきました。

会社は結婚を機に退職しました。
仕方なくやっていた仕事、楽しかった仕事、色々なことがありましたが、
すべて納得して、スッキリとした気持ちで退職に至りました。

資格学校での営業マンとの話

私は以前、某大手資格学校の一級建築士の講座について
みずから営業マンの説明を聞きに行ったことがあります。
このサイトで紹介している4つの資格を取得した後のことです。

その学校のガチガチのカリキュラムをこなせることができれば、確かに受かるだろうし、
見せてもらった教材は、よくできていると感じました。

そのとき、私には2つの迷いがありました。
1つ目は、受験するかどうか。
(住宅は建てたいけど、一級が必要な大規模建築を建てたいと思っていないし、
  仕事で必要なわけでもなかったからです。)
2つ目は、受験するとして、独学なのか学校を利用するのか。

迷っていることを話すと、
「結局は独学ですよ。」 と営業マンは言ったのです。

「学校に通うからといって楽はできない」 という意味で営業マンは言ったのでしょうが、
「結局は独学」 というくらいなら、自分でもできる、と思いました。

学校というところは
カリキュラムを決めて、参考書を作って(選んで)、学習計画を立て、試験をしてレベルを確認して、…と
お膳立てしているだけなんだな、と思いました。
「学問に王道なし」とは、このこと。 楽して得られるものは無いんですね。

1つ目の理由から、未だに私は一級建築士試験に挑戦していません。
一級建築士が必要なくらいの豪邸を建てられるくらいリッチになったら
一級建築士を取得するため独学に励んでいるかもしれません。

今の私

英語(英会話)を少しずつ勉強することにしています。
次は自分に何が必要か考えたとき、英語だ!と思ったからです。

ありきたりですが、海外旅行に行くたびに喋れず、聞き取れず、うんざりしていました。
英語の学習は、ここで書いている独学術が通用する面も、そうでない面もあると思います。
自分なりに、ひだまり子流の、最善の学習方法を探っています。

勉強法を公開した理由

自分の経験が誰かの役に立てたら嬉しい、ボランティア精神 … 50%

自分の勉強法が通用するのか試したい、チャレンジ精神 … 30%

大手資格学校のような資格ビジネスへの対抗心 … 20%

読んでくださった方へ

読んでくださった方、本当にありがとうございます。
資格試験を独学で頑張ろうと思ってくれた方がいたら、私はこの上なく嬉しいです。

もし私と同じ試験を受けるとしても、ライバルではなくて、独学仲間です。
だから、応援しています。

ひだまり子