独学で資格試験に一発合格!建築とインテリアの資格試験「独学」術

学習計画の立て方

まずは学習開始から試験当日までの大まかな全体計画を立てます。
その後、具体的な週単位の学習計画を立てます。

全体計画を立てる

まずは過去問題を3回解く全体計画を立てる。

時間配分と、学習の目標は次のとおりです。
詳しい勉強法については後ほど説明します。

STEP 1 (過去問題1回目) : 全学習期間の半分~3分の2程度

→ テキストで確認しながら、過去問題を通して、全出題範囲を徹底的に理解する。

STEP 2 (過去問題2回目) : 過去問題1回目の期間の半分程度

→ 理解できているかどうかの確認。できていなければ再びテキストで勉強する。
→ 覚えていないことは書き出したり、繰り返し読んだりして覚える。

STEP 3 (過去問題3回目) : 試験日の1ヶ月前からの2~3週間

→ 2回目に間違えた問題のみを解く。覚えているかどうかを確認する。

+α (残り時間) : 試験日直前の1~2週間

→ 復習に徹します。精神的余裕を持つための期間にもなります。

全体計画の例

10月1日の試験に向けて、6ヶ月間で学習する場合の計画例です。

学習計画はすべて、試験日から逆算して立てていきます。

STEP 1 (過去問題1回目) 14週間 (4月 第1週 ~ 7月 第2週)
STEP 2 (過去問題2回目) 6週間 (7月 第3週 ~ 8月 第4週)
STEP 3 (過去問題3回目) 2週間 (9月 第1週 ~ 9月 第2週)
+α (残り時間) 2週間 (9月 第3週 ~ 9月 第4週)

過去問題の重要性

なぜ過去問題を解くことが重要なのか疑問に思う方がいらっしゃると思いますが、
資格試験では同じ問題が繰り返し出題されるのです。

資格試験というのは、
資格を与えるために 「学ばなければならないこと」 があるため、
それを学んだかどうか確認するために試験を課すのです。
受験年度が変わっても、その 「学ばなければならないこと」 は同じであり、
重要であることには変わりないので、何度も出題されるのです。

つまり、重要なポイントは、過去問題から得られるのです。

そして、実際の出題形式に慣れておくこと、レベルを知ることもできます。

同じ問題を3回解く理由

ひだまり子の独学術の最大のポイントです。

同じ問題を3回解くことで、
1回目より2回目、2回目よりも3回目、と必ず正解率が増し、
その問題で試されていることが着実に身につきます。
(ひだまり子の独学術では、解き方、解く目的を変えながら3回解きます。)

また、正解率の上昇に伴い、理解度、記憶量が増していることが
自分自身で確認でき、自信にもつながります。

3倍の量の異なる問題を1回だけ解く場合、一見、知識の幅が広がりそうですが、
定着しにくく、無駄が多いのです。
最低5年分、できれば8年分の過去問題で十分、試験範囲を学習できるのです。

「5年分の過去問題を1回と、10回分の予想問題」 よりも
「5年分の過去問題を3回」 です。

週単位の学習計画を立てる

具体的な計画は 1週間単位

「1日単位」 の計画を立て、スケジュールをガチガチにしてしまうと、
ちょっとしたことで計画が崩れ、嫌になります。

「1ヶ月単位」 の計画だと、
取り返しがつかなくなるまで学習をさぼってしまうおそれがあります。

「1週間単位」 なら、
平日に勉強できなかったとしても、休日に挽回できます。

1週間単位で目標を定めると、小さな目標であっても、目標を達成する喜びをその都度、実感できます。
その達成感=快感が、次の目標達成に向けてのやる気になり、学習を継続することができます。

学習の期限(目標の日)は、自分の休日に設定します。

  • 土・日が休みの人 → 月曜日から日曜日までを 1スパン
  • 火・水が休みの人 → 木曜日から翌週水曜日までを 1スパン

「具体的な」 計画 とは、
テキストや問題集の項目やページ数に基づき、
「○月○週目は○ページまで学習する」と決めることです。
具体的に決めることでスケジュール管理、学習進度の把握をしやすくなります。

前項目の6ヶ月で学習する例の場合、
過去問題1回目は14週間、300ページの過去問題集をこなすとすれば
1週間あたり約21ページとなりますが、問題分野のまとまりを考慮しつつ、
だいたい等分になるように分けて表にしておきましょう。

学習期限 学習内容
4月10日(日) 1回目 1~20ページ
4月17日(日) 1回目 21~44ページ
4月24日(日) 1回目 45~63ページ

このような表を作って、いつでも目に見えるようにすることが重要です。
ノートの最初のページに手書きで作っても良いし、パソコンのエクセルなどで作っても良いです。パソコンで作る場合は、必ずプリントアウトしておき、いつでも見られるようにすること。

計画を立ててから、もう一度判断する。

ここで立てた計画が厳しすぎるなら、試験を1回見送る判断も大切です。

ただし、見送るのは1回だけ。とにかく若いうちに勉強はするべきだと思います。学校を出てから年月が経てば経つほど、机に向かって勉強することが苦になるし、仕事が忙しくなったり、家庭を持てば自分の時間も少なくなります。

計画が立てられたら、効果的な学習方法を学んでおきましょう。

過去問題の勉強法